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【職業焚火人セレクト】個性派焚き火台3選

【連載企画】タキビストBo-taの焚火ばなし

第3回目となる今回は、タキビストBo-taさんが愛用する焚火台を紹介してくれました!焚火のプロが選ぶ焚火台、知りたくないですか??

【第一回はこちら~「美しいストーリーはない。ただただ炎に見惚れたから」 ——職業焚火士が生まれた背景に迫る~】

【前回はこちら~【準備~後片付けまで!】職業焚火人が教える焚火の全て~】

三者三様焚き比べ

皆さん、元気に薪活してますか?タキビストのBo-ta(ボータ)です。

キャンプ場に行くと、本当にいろいろな焚き火台を見かけるようになりました。軽量コンパクトなもの、調理に特化したもの、燃やすことに特化したものなど、選択肢が多くて迷ってしまいますよね。

そんな中で、私が最近注目しているのは、「日本の鉄工所・町工場」から生まれたアウトドアブランドの焚き火台。普段は過酷な環境に耐えるインフラ設備や精密部品を作っている金属のプロフェッショナルたちが、本気で「遊び」に向き合って生み出したプロダクト。そこには、大量生産品にはない圧倒的な品質と、職人の熱いプライドが込められています。

今回は、鉄工所クオリティで品質が際立つ3つの個性派焚き火台、
TAKIBISM(槙塚鉄工所)の「JIKABI L」
ASOBU(宮内製作所)の「IRORI-202」
ノリノリライフ(乗富鉄工所)の「ヨコナガメッシュタキビダイ」
を実際に焚き比べてみました。

それぞれの特徴と良さ、そして「どんな人におすすめか」を、焚き火のように熱く語っていきますよ!

薪を置いてみる

焚く前に、薪を並べて撮ってみました。
左から順に「ヨコナガメッシュタキビダイ」「IRORI-202」「JIKABI L」です。デザインも四角、楕円、丸と、三者三様。

置いている薪のサイズは、300mm程度。ホームセンターなどで売られている薪は、だいたいこのくらいの長さです。

どの焚き火台も問題なく置けています。

横から見ると「JIKABI L」の火床の低さが際立っています。火を入れると下が熱くなるので、芝生サイトなどでは、遮熱・断熱対策は必須です。

「ヨコナガメッシュタキビダイ」は、3つの中で一番火床の位置が高いのですが、火床がメッシュ素材なため、遮熱・断熱対策は必須です。

「IRORI-202」は、この中では一番下が熱くなりにくいです。火床の位置は低めですが、意外と熱くなりにくいです。

実際に火を入れた様子がこちら。
火を入れてみると、「JIKABI L」の火床の低さが一層際立ちますね。
どれもかっこいい焚き火台です。

それでは、焚き火台を1台ずつ見ていきましょう。

 

1. 直火のロマンを追求する!TAKIBISM「JIKABI L」

まずは、香川県高松市にある槙塚鉄工所の鉄作家・槇塚登氏と、アウトドアライフアドバイザーの寒川一氏がタッグを組んで生まれたブランド「TAKIBISM」の「JIKABI L」です。

この焚き火台の最大の特徴は、その名の通り「直火(ジカビ)」に近い超低床設計であること。地面に近い位置から熱が届くので、寒い時期でも足元からじんわりと温めてくれます。
昨今の焚き火台は「いかに燃焼効率を上げるか」を競いがちですが、JIKABIはあえて効率重視ではありません。「勝手に薪が燃えていく」のではなく、「人が寄り添って火を育てていく」ための余白を残した設計になっています。
ここがめっちゃシブい!たまらん!趣があります。

円型のフォルムも特徴で、外周のフレーム(パン部分)には、やかんを置いて保温したり、少し湿った薪を置いて乾かしたりと、直火の焚き火のような使い方ができる機能美を備えています。職人が一枚の鉄板から叩き上げて作るという、魂の込められた道具です。

【こんな人におすすめ!】TAKIBISM「JIKABI L」

車で言うとMT車みたいな感じ。自分の手で火を操るのが好きな人におすすめ。

とにかくじっくりと火と対話したい、ロースタイルで無骨な「小さく美しい焚き火」に没入したい人におすすめです。効率の良さよりも、火を育てるプロセスそのものを愛するコアなタキビストにぴったりの一台です。

 

2. 変幻自在!ASOBU「IRORI-202」(宮内製作所)

続いては、町工場発のアウトドアブランド「ASOBU」が手掛ける「IRORI-202」です。

この焚き火台、とにかくギミックが面白い!
最大の特徴は、コンパクトに収納できるのに、実用性も抜群だというところ。本体は、畳むとB4サイズに収納でき、重量はわずか625gという驚異的な軽さとコンパクトさ。それなのに、組み立てると長さ42cmになり、市販の長い40cm程度の薪もそのまま置くことができるという実用性を兼ね備えています。

さらに凄いのがその拡張性。標準でついてくる風防や高さ調節可能な火箸兼五徳の他、豊富なオプションパーツが用意されており、その日の気分や気象条件、作りたい料理に合わせて、自分好みの焚き火台にカスタマイズさせることができます。


特におすすめなのが、DANRO+TENPIの組み合わせ。この組み合わせで使うと、ピザやグラタンなどのオーブン調理もできちゃいます。
軽量なのに耐荷重は15kgもあり、重たいダッチオーブンも安心して載せられるタフさを持っています。さすが、町工場の緻密な金属加工技術の賜物ですね。

【こんな人におすすめ!】ASOBU「IRORI-202」

車でいうと、シフトパドル付きのATみたいな感じ。ほっといても大丈夫だけど、ちょっとは操ってみたいなという人におすすめ。

軽量コンパクトさを求めつつも、火床が狭いのは嫌だ!自分好みのカスタマイズも楽しみたい!そんな方におすすめです。
今日はしっぽり炎を楽しんで、明日はパーツを組み合わせてガッツリ焚き火飯を作る・・・そんな風に、焚き火に「自由な遊び心」を求める方に刺さるはずです。

 

3. 炎の美しさとタフさの極致!ノリノリライフ「ヨコナガメッシュタキビダイ」(乗富鉄工所)

最後は、福岡県柳川市で70年以上続く老舗水門メーカー、乗富鉄工所が手掛ける「ノリノリライフ」の「ヨコナガメッシュタキビダイ」です。

「メッシュ式の焚き火台は風に弱い」という従来の常識を、特許取得の「凹型メッシュ構造」で見事に覆した革命的なプロダクトです 。凹型形状で灰や火の粉が舞い散るのを防ぎつつ、横からも下からも空気がしっかりと入ってくるので、圧倒的な燃焼効率を実現しています 。
そして名前の通りの「ヨコナガ」形状。長さ40cm程度の薪もどかっと余裕を持って入るので、薪をのこぎりで一生懸命カットする手間がいりません 。

水門にも使われるサビに強い「SUS304」ステンレスを採用し、職人の手仕事によって作られた本体はとにかく頑丈 。別売りのシンプルゴトクを使えば、重いダッチオーブンを使った本格的な焚き火飯も余裕でこなせます 。

何より素晴らしいのが、横から炎の根元まで、ほぼ360度どこからでも美しい炎を眺められること 。メッシュ越しの炎もなかなかかっこいいです。

【こんな人におすすめ!】ノリノリライフ「ヨコナガメッシュタキビダイ」

車でいうと、ATみたいな感じ。しっかりと空気が入ってくるため、ある程度ほったらかしにしていても燃えてくれます。

安全で簡単に美しい炎を鑑賞しつつ、ダイナミックな焚き火調理も心ゆくまで楽しみたい方におすすめ。初心者からベテランまで、すべての人を満足させる懐の深さがあり、メッシュ越しの炎が見られるというのが唯一無二の存在です 。


おわりに

3台の焚き火台の特徴を紹介していきましたが、いかがだったでしょうか?
気になった焚き火台は、ありましたか?

三者三様、それぞれ良さがあって、どれも魅力的な焚き火台です。
「そうそう!どれも良いね!どれも欲しい!」となってしまったら、もう焚き火沼に入っています。
ようこそ焚き火沼へ。

どんどん火遊びしていきましょう!