【徹底比較】プラ鉢、陶器鉢、ステンレス鉢...塊根植物・多肉植物にマッチする鉢の選び方 - PLANTASの植物ブログ
園芸店で小さな多肉植物や塊根植物を買って帰ると、たいていは黒いプラ鉢に入っています。せっかくだから植え替えようと鉢の売り場に寄ると、素焼き、つやのある陶器、白いプラスチック、セメント、ブリキ。棚に並んでいるのは、色や形より先に素材の違いです。
見た目で選んで、なんとなく使い始める。陶器の鉢を棚から落として割ってしまった、ブリキの縁に錆が浮いてきた、という話はよく聞きます。どちらも、素材の性格を知らないまま選んだところから始まっています。

植木鉢の素材は、植物が乾燥を好むかどうか、どこに置くか、何年使うかで選びます。乾燥を好む植物には側面からも水分が抜ける素焼き、プラスチック。乾燥が苦手な植物には水持ちのよい陶器鉢などが合います。寒い地域の屋外なら凍って割れる焼き物は避け、割れずに長く使いたいなら金属。ただし金属の錆びにくさは、種類によって大きく違います。
この記事では、素材ごとの特徴と選び方を整理したうえで、「金属の鉢は植物に悪いのか」という疑問にも、70年以上水門をつくってきた鉄工所の目線で答えます。

植木鉢の素材で変わること
鉢の素材が変えるのは、見た目だけではなく、植物そのものに影響を及ぼします。大きく3つの影響を以下に紹介します。
①土の乾き方
素焼きの鉢は、細かな穴を通して側面からも水分が抜けていきます。プラスチックや金属、釉薬をかけた陶器は側面から水をほとんど通さず、水の出口は鉢底の穴だけです。同じ植物に同じ量の水をやっても、乾くまでの日数が変わります。
②重さと壊れ方
重い鉢は倒れにくい反面、動かすのが大変です。焼き物は落とし方によっては割れますし、プラスチックは割れにくいものの、屋外で日に当たり続けるともろくなるなど、それぞれ一長一短なことも多くあります。
③数年後の見た目
数年後には差がはっきりします。素焼きには水道水の成分が白く残り、木は湿気で傷み、鉄は錆びてくる。鉢を選ぶときは、買った日の見た目だけでなく、数年後の姿も想像しておきたいところです。
素材別の特徴
素焼き・テラコッタ

釉薬をかけずに焼いた鉢です。通気性がよく、土が乾きやすい。多肉植物やサボテンのように乾燥を好む植物や、つい水をやりすぎてしまう人に向いています。
そのぶん乾燥が苦手な植物は水切れを起こしやすく、夏は水やりの回数が増えます。欠けや割れにも弱く、寒い地域の屋外では、しみ込んだ水が凍って割れることもあります。
陶器(釉薬をかけた鉢)

表面に釉薬をかけて焼いた鉢です。色や質感の選択肢が多く、部屋に合わせやすいのが特徴です。人気の作家鉢は1点物になるがゆえに希少性が高く、かなりのお値段がすることも。
重さがあって安定しますが、落とせば割れることがあります。デザインを優先した鉢には底穴のないものもあるので、買う前に裏返して確かめてください。
### プラスチック・樹脂

園芸店で買った植物が入っている黒い鉢。あれがプラスチックです。何より、軽くて安い。その手軽さから多くの植物好きたちに親しまれている商品もあります。
一方で、軽さが背の高い植物を植えたときには倒れやすさになります。屋外に置きっぱなしにすると、紫外線で色があせ、少しずつもろくなっていきます。
セメントとファイバークレイ

セメントの鉢は、無機質な質感でモダンな部屋になじみます。重く、どっしりと安定する。新品のセメント鉢は水に触れると、アルカリ分が出て植物を枯れやすくするので、植える前にしばらく水に浸けておく「アク抜き」をすすめる店もあります。
見た目が似ているファイバークレイは、粘土やセメントに繊維を混ぜて軽くした素材です。セメントの質感がほしいけれど、重さは避けたいときの選択肢になります。
木・かご・天然素材

温かみのある見た目が魅力です。木は通気がよい反面、湿ったままだと傷みやすく、屋外では防腐処理の有無で寿命が大きく変わります。
かごは水を通すので、植物を直接植えるより、鉢ごと入れる鉢カバーとして使うのが一般的です。
金属

ブリキ、鉄、アルミ、ステンレスなど。焼き物のように割れることがなく、薄くても丈夫です。側面から水を通さないので、乾き方は陶器鉢に近くなります。
金属とひとくくりにされがちですが、錆びるかどうかは種類によって変わります。
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迷ったときの選び方
素材の向き不向きは、次の問いに答えていくと絞れます。
育成用?観賞用?
何より、部屋中を植物でいっぱいにして育てたい!という方は迷わずプラスチックで定番のプレステラという商品をお使いください。多くの愛好家たちが使っている商品です。その中から、鑑賞用に植え替える、お気に入りの植物をかっこよく仕立てるときは観賞用で他の素材を選びましょう。
いくつかのお気に入りの植物を自分のペースで育てたい方は、せっかくなのでお気に入りのこだわった鉢を探してみましょう。
置き場所は、室内か屋外か
屋外なら、凍る冬、照りつける夏、風の強い日を考えます。寒い地域では焼き物の凍結、日差しの強いベランダではプラスチックの劣化と金属の熱、風の当たる玄関では軽い鉢の転倒。置き場所が決まると、避けるべき素材が先に見えてきます。
耐用年数
意外と考えられていないのが、鉢を使う期間です。植物は育てば植え替えます。根が回れば一回り大きな鉢へ移し、株分けすれば鉢が空く。そのとき空いた鉢を、次の植物に使い回せるかどうか。割れる、錆びる、汚れがしみ込んで落ちない素材だと、鉢は植物と一緒に役目を終えてしまいます。
金属の鉢は植物に悪いのか?
金属の鉢が気になりつつ、植物によくないのではとためらう方は少なくありません。よく聞くのは、熱と錆の心配です。
夏の熱対策
金属は熱を伝えやすい素材です。真夏の直射日光が当たる屋外に置くと、鉢が熱を持ち、中の土の温度も上がって根を傷める原因になります。
対策は置き場所です。室内で使う。屋外に置くなら、夏は直射日光の当たらない場所へ移す。遮光シートを張る。置き場所さえ気をつければ、金属の鉢でも問題なく植物は育てられます。
錆びる金属、錆びにくい金属

わたしたち乗富鉄工所は、1948年の創業から水門をつくってきました。水に浸かり、雨ざらしになり、それでも何十年と動き続けなければならない構造物です。その水門も素材がステンレスに置き換わり、そのぶん長く使われるようになりました。錆との付き合い方は、わたしたちの仕事そのものです。
鉢でも、考え方は変わりません。ブリキは鉄板にメッキをかけたもので、傷からメッキがはがれると錆びます。塗装した鉄も同じです。錆そのものが植物を枯らすことはまずありませんが、棚や床に錆の跡がついたりします。長く使う鉢ほど、錆びにくさが効いてきます。
ステンレスは、鉄にクロムなどを加えた合金です。表面にごく薄い膜ができ、それが錆を防ぎます。この膜は傷がついても空気中の酸素で再びできるので、錆びにくい状態が続きます。わたしたちが鉢に使っているSUS304というステンレスは、水門にも使われている特に錆びにくいステンレスです。
錆びにくいのであって、絶対に錆びないわけではありません。そばに既に錆びてある鉄の釘や工具を置きっぱなしにすると、その錆が移る「もらい錆」が出ることがあります。
ステンレス鉢という選択肢

ステンレスの鉢が向いているのは、ひとつの鉢を長く使いたい人です。
素焼きやプラスチックより値は張ります。ただ、植物を植え替えながら何年も使い回すつもりなら、高いか安いかの見え方は変わってきます。
割れず、植物が変わっても使い続けられる
陶器や素焼きの鉢は、落としたり、根が張りすぎて割れることがあります。一方でステンレスは焼き物のように割れることがありません。落としても、鉢として使えなくなることはまずありません。
植え替えや株分けで鉢が空いたら、土を落として水で洗えば、次の植物に使えます。表面に水や汚れがしみ込まないので、素焼きのように前の植物の跡が残りにくい。サボテンの次は塊根、その次は小さな珍奇植物と、中身を入れ替えながら付き合っていけます。
塊根植物を植えた実例は、[塊根植物に似合うステンレス鉢のPOPUPレポート](https://noritetsu-store.com/blogs/plantas/bambuno-popup-in-n3elect)で紹介しています。
汚れたら、拭いて洗う
水やりのはね返りで付いた土は、濡らした布で拭き取れます。水道水の成分による白い水垢は、軽いものなら中性洗剤で。こびりついたものは薄めたクエン酸で拭き、水でよく流します。拭き終われば、元の落ち着いた銀色の質感に近づきます。
BAMBUNOを、ポット1つから

わたしたちのBAMBUNOは、SUS304でつくった直径約10cm、高さ約7cmの小さな鉢です。鉢底には水の抜ける穴があり、下に水受けを重ねれば、室内の棚やデスクにそのまま置けます。直径約10cm以内の小型の観葉植物、多肉植物、ハーブが収まるサイズです。
表面は、バイブレーション加工で、つやを抑えた銀色です。乗富鉄工所のストアでお求めいただいたステンレス製品には期限のない永久保証がついていて、ふつうに使っていて壊れたときは無償で修理または交換します。詳しくは[保証ページ]をご確認ください。
鉢は、植物より長く手元に残る
植木鉢の素材の選び方は、植物の性格、置き場所、使う年数の順に考えると整理しやすくなります。
植物は育ち、植え替えられ、ときには入れ替わります。そのあいだ、ずっと手元に残るのが鉢です。
次の鉢を選ぶ前に、あなたの育てる一株をどう仕立てたいか、確認してみてください。
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よくある質問
Q1: 植木鉢の素材で、初心者に向いているのはどれですか?
A1: 水をやりすぎてしまいがちな人には素焼き、プラスチックが向いています。素焼き、プラスチックは土が早く乾くので根腐れしにくいからです。
Q2: 金属の鉢に植物を直接植えても大丈夫ですか?
A2: 鉢底に水の抜ける穴があれば、ステンレスのような錆びにくい金属の鉢には、植物を直接植えて育てられます。ステンレスは錆びにくいので、鉢そのものが傷みにくいのが利点です。ただし金属は熱を伝えやすいので、真夏の直射日光が当たる屋外は避けてください。
Q3: ステンレスの鉢は錆びますか?
A3: ステンレスは錆びにくい素材ですが、まったく錆びないわけではありません。鉄製の道具を触れさせたままにすると「もらい錆」が出ることがあります。ふだんの手入れは水拭きでじゅうぶんです。
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まずは小さな植物をひとつ、ステンレスの鉢で育ててみてください。BAMBUNOは、ポット1つと水受けから始められます。あとからポットと支柱を買い足せば、縦に積んで増やすこともできます。
▶ BAMBUNOのポットを見る(https://noritetsu-store.com/products/bambuno-pot )
▶ 水受け(ブラック・オリーブ・ブラウン)を見る(https://noritetsu-store.com/products/bambuno-watertray )
※永久保証は、乗富鉄工所ストアでご購入いただいた鉄・ステンレス製品が対象です。保証の開始時期や送料などの条件は、保証ページ(https://noritetsu-store.com/pages/eikyu-hosyo )をご確認ください。




















