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鉢カバーの使い方|号数・サイズの合わせ方から日々の水やりまで  - PLANTASの植物ブログ

お店でビビっときて選んだ植物が、気づけば黒いプラ鉢のままリビングの床に置かれている。植物そのものはいい。ただ足元だけが、部屋と合っていない。

そこで鉢カバーを買う。使い方は簡単だと聞いた。鉢を入れるだけ、と。
たしかに、入れるだけです。しかし数日後、水やりで手が止まります。このまま水やりをしたら、水が溜まっていく...?。鉢を出すのか、出さないのか。毎回出す?それはめんどくさい...。


> 鉢カバーの使い方は「鉢の外径と高さを測る → 号数の合うカバーを選ぶ → 鉢が沈むなら底上げする → 水やりで出た水の行き先を決める」の順で決まります。底に穴がないタイプが多いため、最後の水の行き先だけは、使い始める前に決めておく必要があります。

順に見ていきます。

鉢カバーとは。植木鉢と何が違うのか

鉢カバーは、植物を植えた鉢に上から被せて使う筒状の器です。植木鉢との一番の違いは、底に穴がないことです。植物を直接植えるためのものではなく、すでに植えられた鉢を覆うためのものです。

使う理由の多くは見た目にあります。園芸店で買ったままのプラ鉢、ビニールポット、床に置いた受け皿。植物を育てるうえでは合理的でも、部屋に置くと生活感が出るものを、まとめて隠せます。素材と隙間によっては、鉢のまわりに一枚挟まることで、直射日光や外気による温度変化がゆるやかになる面もあります。

一方で、底に穴がないというつくりは、そのまま3つの制約になります。

・鉢を出すために水やりの手間がひとつ増える
・植物が育って鉢を大きくすると、カバーも買い替えになる
・鉢底に水を放置すると、植物を枯らす原因になる根腐れを起こしやすくなる

使い方の話がややこしくなるのは、ほぼこの3点が理由です。逆に言えば、ここを押さえてしまえば、あとはほとんど手がかかりません。

使い方の基本は、鉢を入れるだけ


手順そのものは難しくありません。

1. 鉢の外径と高さを測る
2. その鉢が入る号数の鉢カバーを選ぶ
3. 鉢が沈むなら、底上げして高さを合わせる
4. 水やりで出た水の行き先を決める

3と4を省略すると、あとで困ります。詳しく見ていきましょう。

入れる前に、鉢の外径と高さを測る

測るのは、鉢の上端の外径と高さ。受け皿ごと入れるつもりなら、受け皿の径も必要です。

号数の表記だけで判断すると、ここでずれます。植木鉢の号数は直径のことで、1号が約3cm。10号鉢なら直径が約30cmです。ただし同じ号数でもメーカーによって実寸に差がありますし、育てているうちに植え替えていれば、覚えている号数と手元の鉢は違うものです。メジャーを一度当てておくと確実です。


手元の鉢 鉢の直径の目安 一般的な鉢カバーの内径
6号 約18cm 内径 約21〜24cm
7号 約21cm 内径 約24〜27cm
8号 約24cm 内径 約27〜30cm
10号 約30cm 内径 約33〜36cm

もうひとつ考えておきたいのが、植え替えです。観葉植物は数年で根が回り、ひとつ大きな鉢に移すことになります。いま6号なら、数年後は7号かもしれない。カバーを余裕のあるサイズで選んでおくと、鉢を大きくしたときに買い替えずに済みます。

隙間は、指が入るくらい

隙間がほとんどないと、入れるときも出すときも指が入らず、鉢の縁を持てません。水やりのたびに鉢を取り出す使い方をするなら、これは致命的です。目安として、鉢とカバーの直径の差が3cmだと片側1.5cmで、両手の指は入りません。鉢を出し入れするなら、直径で5cm前後、片側2.5cmほど見ておくと扱いやすくなります。

高さも同じ考え方です。鉢カバーが鉢より低いと、鉢の肩やプラ鉢の縁が上から見えてしまい、カッコ悪くなります。逆に高すぎる場合は植物が沈んで姿が見えにくくなるので、次の底上げで調整します。

中に入れる鉢は、穴のあるものを

鉢カバーに入れる鉢は、底に穴があるものを選びます。園芸店で植物を買ったときのプラ鉢やビニールポットは、そのまま使えます。

穴のない鉢に植えて鉢カバーに入れると、水の逃げ場がまったくなくなります。鉢の中に溜まり、抜けもしない。この組み合わせでは、多くの場合で植物を枯らしてしまいます。

鉢の側面にスリット(縦の切れ込み)が入ったスリット鉢は、根の状態がよくなる一方で、水が横からも出ます。鉢カバーの中で使うぶんには問題ありませんが、水は下だけでなく横からも落ちるものとして、受け止め方を考えてください。

素材で変わること

鉢カバーは素材によって見た目だけでなく、特徴も違います。

・樹脂・プラスチック — 軽くて動かしやすく、価格も手に取りやすい。ただしカバー自体が軽いので、大きな株を入れると足元に重さがなく、倒れやすくなります。

・陶器・セメント — 重みがあって安定します。落としたり強くぶつけたりすると割れるので、置き場所を決めてから運ぶのが無難です。屋外では、内側に溜まった水が凍って割れることもあります。冬は水を残さないでください。

・かご・天然素材 — 通気はいいけれど、水は通します。中に受け皿を必ず入れるか、防水の内袋を使ってください。湿ったままだとカビや傷みが出るので、濡れたら乾かします。

・金属 — 薄い板やワイヤーのものは軽く、厚みのある鉄などは重く安定します。屋外に置くなら、仕上げが屋外向けかどうかの確認が必要です。

置き場所で言えば、屋外は風も考えておきます。軽いカバーに背の高い植物を入れた状態は、風を受ける面積が大きいのに足元が軽い、という不安定な組み合わせです。屋外では重さのある素材を選ぶか、風の当たりにくい位置に置くほうが安全です。

鉢が低いときの底上げ

鉢カバーの高さに対して鉢が低いとき、底に何かを入れて鉢を持ち上げます。これが底上げです。目的は2つ。株元の高さを上げて見た目を整えることと、鉢底とカバーの底のあいだに空間をつくって通気を確保することです。
使われるものは、発泡スチロール(板状・チップ状)、市販の底上げパーツ、鉢底石、レンガや平板など。ホームセンターで揃います。

底上げでやってはいけないこと

腐る素材は入れないでください。新聞紙、段ボール、布を詰めるのは避けます。水がかかる場所で湿ったまま置かれる有機物は、カビとにおいの発生源になります。発泡スチロールや石が使われるのは、濡れても腐らないからです。
上げすぎないことも大切です。鉢を高く持ち上げるほど重心が上がって不安定になります。とくに大きな株では、少しぶつかっただけで傾きます。見た目のために5cm上げるより、2cmで足りるならそのほうが安全です。

つまずくのは水やり。水の出口を決める

ここが鉢カバーの使い方の重要ポイントです。
底に穴がないので、鉢底から抜けた水はカバーの内側に落ちます。そのまま放っておくと、鉢底が水に浸かったままになる。土が乾かず、根が傷み、コバエやカビ、においが出てきます。鉢カバーで失敗する原因は、ほぼこれです。
水の出口には、大きく分けて次のやり方があります。

①鉢を取り出して水やりする

もっとも一般的な方法です。水やりの前に鉢をカバーから取り出し、シンクや屋外など水が流れていい場所でたっぷり与える。鉢底から水が落ちなくなったら、カバーに戻します。
一つ注意したいのが重さ。6号くらいまでなら気にせず持てるかもしれませんが、8号を超えたあたりから、水を含んだ重さをかなり感じるようになります。
水やりのたびにそれを抱えて運ぶのは、腰などの身体が危険なだけでなく、運ぶ途中で家具にぶつけて葉を折ることもあります。

②カバーの中に受け皿を仕込む

鉢の下に受け皿を敷いた状態で、カバーに収める方法です。水はカバーの内側に直接落ちず、皿に溜まります。カバーの内側を汚さずに済み、床に受け皿が見えることもありません。
一方で、溜まった水を捨てるには、鉢を持ち上げて皿を取り出す必要があります。手が入る隙間があれば、タオルを差し込んで吸わせる、スポイトやポンプで抜くという方法も使われますが、気軽ではない作業です。

③水を受ける構造のカバーを使う

はじめから水の出口が用意されているカバーを選ぶと①②のデメリットが同時に解決します。
わたしたちがつくっている鉄製プランターカバーPLUSTでは、10号サイズの底に引き出し式の水受けが収まります。トレーを手前に引き出して水を捨てるので、重たい鉢を持ち上げる必要はありません。

水やりの手順や水受けの選び方は、[鉢を持ち上げずに水やりできる引き出し式水受けの鉢カバー]にまとめています。

選ぶ基準は、好みではなく鉢の重さです。持ち上げられる鉢なら①でじゅうぶん。持ち上げたくない重さになったら、②か③を検討する。この線引きを決めておけば、鉢カバーの選び方はラクになります。

虫・カビ・においを出さないために

鉢カバーまわりのトラブルは、原因がほぼ共通しています。放置された水と、湿った有機物です。
・カバーの底に水を溜めたままにしない。水やりのあと、溜まった水はその日のうちに捨てる

・土の表面が乾いてから水をやる。常に湿っている土は、コバエの繁殖場所になる

・鉢の底穴がふさがっていないか、ときどき確認する。抜けなければ、鉢の中で水が滞る

・落ちた葉や花はカバーの中に残さない。湿った有機物はカビのもと

・ときどき鉢を出して、カバーの内側を乾かす

鉢カバーの使い方は、水の出口で決まる

鉢を入れるだけで、鉢カバーは確かに使えます。ただ、選び方次第では、手間やストレスが上回ってしまいます。
鉢の寸法を測る。号数を合わせる。沈むなら底上げする。そして、水をどこへ出すか決める。ここまで済んでいれば、鉢カバーは手のかからない道具です。
いまあなたの部屋の床に置いてあるプラ鉢のサイズを測るところから、始めてみてください。

10号の鉢に鉢カバーを合わせるなら、選択肢のひとつとしてPLUSTもご覧ください。10号鉢に対して内径約350mm、引き出し式の水受けを底に収められる鉄製のプランターカバーです。サイズ・仕上げ・価格は商品ページからご確認いただけます。