【職業焚火人直伝】薪の組み方で炎が変わる!目的別の組み方4選
【連載企画】タキビストBo-taの焚火ばなし
第5回目となる今回は、それぞれの目的にあった薪の組み立て方をBo-taさんに教えていただきました。これを知るだけで次からの焚火がずいぶんと変わる気がします!そして思ったより簡単で一回読めば覚えられました!みなさんもぜひ!
【第1回はこちら~「美しいストーリーはない。ただただ炎に見惚れたから」 ——職業焚火士が生まれた背景に迫る~】
【第2回はこちら~【準備~後片付けまで!】職業焚火人が教える焚火の全て~】
【第3回はこちら~【職業焚火人セレクト】個性派焚き火台3選】
【前回はこちら~【職業焚火人直伝】想像より簡単な焚き火料理のレシピ】
薪を操り、焚火をもっと楽しく、自由に

皆さん、元気に薪活してますか?タキビストのBo-ta(ボータ)です!
キャンプ場で焚き火をするとき、買ってきた薪を適当にポンポンと焚き火台に放り込んでいませんか?
薪は「どう組むか」によって、炎の上がり方、燃える時間、さらには用途までが劇的に変わります。
つまり、薪の組み方をマスターすれば、焚き火の楽しみ方がもっともっと広がるということ。
今回は、鑑賞向き2種、調理向き2種の計4種類の代表的な薪の組み方を紹介します。
「なるほど、こう組めばこんな風に燃えるんだ」という基本を知っておけば、焚き火は決して難しいものではありません。
肩の力を抜いて、「今日はこんな炎にしてみようかな!」と気軽にアレンジできるようになりますよ。
少しぐらい煙が出たって、それもまた良い経験です。難しく考えず、まずは思いのままに楽しんでみてください!
これを知れば、あなたも立派なタキビスト!

最初は、鑑賞向きの組み方2種をご紹介。
豪快な炎!!井桁(いげた)型
1つ目は、「井桁(いげた)型」
「焚き火と言えばこれ!」というくらい、皆さんがよくイメージする組み方ではないでしょうか。
キャンプファイヤーでもおなじみの組み方で、縦横交互、井の字に薪を積み上げます。

真ん中に着火剤や小枝などを入れて火をつけると、簡単に火が育っていきますので、初心者でも難しくない組み方です。
ただ、燃焼効率が良く結構大きな炎が上がりやすいので、薪の積み過ぎには注意が必要です。

大きな炎になるので、寒い季節に暖を取りたい時や大人数で火を囲んで楽しみたいときにおすすめ。
燃焼効率が良すぎるので、薪はガンガン消費されてしまいます。この組み方で楽しみたい方は、薪をたくさん準備しておきましょう。

美しい炎に見惚れる「ティピー型(閉じ傘)」

次に紹介するのは、「ティピー型(閉じ傘)」。薪を円錐形に組み、下から着火します。
撮影時には入れていませんが、下にまずは着火剤や小枝などの焚き付けで山を作り、その上に少し太めの薪を載せていくような感じで組むとやりやすいかと思います。

すーっと立ち上る、見栄えする美しい炎が特徴です。
ただ静かに美しい焚き火を鑑賞したい、焚き火を眺めて癒されたい、そんな時におすすめの組み方です。
途中で崩れるので、広めの焚き火台がおすすめ。崩れても、真ん中に立てかけるように並べなおしていけば、見栄えする焚き火を長く楽しむことが可能です。
井桁型もティピー型も鑑賞用としておすすめしていますが、どちらも燃焼効率がいいので、効率よく熾火を作ることができます。
熾火ができれば、じっくり焼いたりする調理に最適な熱源として利用可能になります。
次は、調理向きの2種をご紹介します。
並べて燃やすだけ!使いやすい「並列型」

まずは、「並列型」から。
下に土台となる枕木を2本並べて、その上に橋を架けるような感じで薪を並べていきます。
とても簡単な組み方ですね。

薪を並べている面が平たいので、そこにそのままフライパンやケトルを置いても使えますが、スライドゴトクを使うとより一層安定感が増します。
広い面で火が上がっているので、じっくり煮込む鍋料理を仕込みつつ、隣ではフライパンでさっと炒め物を、みたいな使い方も可能です。

そして、このスライドゴトクはその名の通りスライドする「伸縮可能」な五徳です。
その時に使う薪の長さ、調理に応じた必要幅に合わせることができます。30cm~58cmとかなりの長さを自由に扱えますので、ほとんどの焚き火台と合わせて調理することも可能な万能な五徳になります。手作業の丁寧な溶接・五徳には珍しい六角棒の採用により、安定性にも優れています。
炎の強さを使い分けできる「差し掛け型」

最後は、「差し掛け型」
1本の薪を枕木(土台に据え置く薪)にして、立てかけるように薪を並べる組み方。
枕木と立てかけた薪の間の空間に、松ぼっくりや小枝などの焚き付けをいれて焚きます。

簡単に組めて手軽に楽しめるのでおすすめです。
枕木近辺に火を集めるようにして焚くと、すーっと立ち上る炎にもできるので、見た目も良い焚き火になります。
先ほど紹介した並列型も共通ですが、スタート時には、下に敷く枕木は広葉樹、上で焚く薪は針葉樹を使うのがコツです。燃えやすい針葉樹が燃えている間にじわじわと広葉樹にも火が移っていき、長く焚き火を楽しむことができます。

枕木と直角になるようにスライドゴトクを設置すると、枕木側(写真右側)は強火ゾーン。左側にずらしていくにつれてだんだんと弱火ゾーンといったように、調理の際に火加減調整がやりやすくなるのでおすすめです。
おわりに
いかがだったでしょうか。
いずれの組み方も共通するのは、薪と薪の間に適度な隙間をl開けて、空気の通り道を作ってあげるという点です。
このことを意識しながら、みなさんもぜひ色んな焚き方を楽しんでみてくださいね!
人生に、火遊びを。
